世界大百科事典(旧版)内の佐用姫伝説の言及
【松浦佐用姫】より
…マツラも松王(まつおう),松童(まつわらわ)と同じくマツリ,マツラフなどと同根(同氏説)とみられ,姫は神に仕える巫女と考えられる。佐用姫伝説が肥前国松浦郡に関係して伝えられるのも,マツラの音の響きが両者を結びつけたもので,領巾は神の依代(よりしろ)でなかったかと思われる。 古い民間信仰の観念に関係するマツラサヨヒメが,特定の土地と結びつき,固有名詞となって各地の口碑伝説となり,他方で複雑な物語としても語られたが,そのなかに御伽草子《さよひめのさうし》がある。…
※「佐用姫伝説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」