佐賀段階(読み)さがだんかい

世界大百科事典(旧版)内の佐賀段階の言及

【佐賀[県]】より

…産業別就業人口構成では1975年に26%(うち農林業24%)を占めていた第1次産業が,95年には13%(農林業11%)と半分以下に減少したが,水稲10a当り平年収量では96年現在も全国で6位(518kg)と高い水準を示している。これは昭和初期以来,県がいかにして高い収穫量を上げるかに取り組んできた成果で,1935年前後に電気灌漑などがとり入れられて水稲の生産性が大幅に上がった事象は一般に〈佐賀段階〉と呼ばれて注目された。第2次大戦後は一時停滞したが,北山(ほくざん)ダムの完成(1957)によって佐賀平野の水害と干害が緩和され,60年代には集団栽培が効果を上げて,65年,66年と連続して10a当り米収量日本一を実現し,〈新佐賀段階〉として脚光を浴びた。…

【筑紫平野】より

… 筑紫平野は九州一の農業地域であるが,佐賀平野と筑後平野は異なった特色をもっている。佐賀平野は日本屈指の米作地帯で,1935年前後には品種改良や農業技術の進歩により反当り収量が全国一となり,いわゆる〈佐賀段階〉の名で全国に知られた。第2次大戦後の停滞期ののち,1965年,66年と再び反収全国一となったが,70年代以後の政府の休耕転作奨励により〈うまい米〉づくりに転換し,反収は減少,また一部ではれんこんなどへの転作もみられた。…

※「佐賀段階」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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