世界大百科事典(旧版)内の体力づくり運動の言及
【ニュー・スポーツ】より
… こうした世界的な趨勢(すうせい)としてニュー・スポーツが登場する背景には,1960年代後半から欧米で高まりをみせた二つの文化的思潮があることに注目しておきたい。一つは,第2次世界大戦後の先進工業国で始まった体力づくり運動の質的転換を求める思潮であり,いま一つは,ベトナム戦争半ばからアメリカで顕著になるカウンター・カルチャー(対抗文化)やニュー・カルチャーの思潮である。 前者には,競技スポーツを大衆のレベルで楽しめるようにとユネスコが音頭をとったスポーツ・フォア・オール(みんなのスポーツ)の考え方と,文明化社会に生きる人びとの心身の調和をとるための運動プログラムを開発しようという要求との二つの思潮が合流している。…
※「体力づくり運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」