世界大百科事典(旧版)内の体構の言及
【人種】より
…移民や最近の日本人の平均身長の急速な伸び(1930年代の男性の160cmが76年に169cm)は,環境だけでなく,遺伝子組成のかなり異なる人々の結婚によって生ずる雑種強勢に基づくもので,一種の都市化現象だと思われる。体構は数的に表現することが困難であるが,エスキモーに代表されるずんぐりした姿,ナイル上流住民のすんなりとした形の間には大きな違いがある。寒地哺乳類では体重に比して体表面積が小さいというアレンの法則がエスキモーにみごとにあてはまるのだが,足が短く胴が長いモンゴロイドの体型は熱発生と体熱放散のバランスをとるために生じた寒地適応の産物だといわれる。…
※「体構」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」