世界大百科事典(旧版)内の体験反応の言及
【心因反応】より
…しかし,一般にみることのできる心因反応の成立にあたっては,同様の心的刺激がすべての人に同様の反応を生じるとは限らないところからして,心因となる体験を受けた側の素因あるいは人格の要因も無視できないものである。ドイツの精神科医K.シュナイダーは正常者に生じうる体験にもとづく了解できる反応(体験反応)よりも,反応のしかたが過度であるとか,過度に遷延するような場合を異常体験反応(心因反応と同義)と呼んで,その成立には人格が関与することを強調した。心因反応を生じやすい人格としては,人格発達の未成熟な小児,精神遅滞,暗示性の高い人,偏執的人格などがある。…
※「体験反応」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」