使用済核燃料再処理(読み)しようずみかくねんりょうさいしょり

世界大百科事典(旧版)内の使用済核燃料再処理の言及

【核燃料サイクル】より

…原子力をエネルギーとして利用するために用いられるウランUの一生を核燃料サイクルという。原子力には核分裂エネルギーと核融合エネルギーとがある。核分裂エネルギーの利用では,燃料にはウラン以外にもトリウムThが考えられ,また核融合エネルギーの利用で考えられている燃料は水素の同位体である重水素2H(ジュウテリウム)と三重水素3H(トリチウム)である。これらの燃料についても核燃料サイクルという言葉を用いることがあるが,現実にはまだ利用されていないので,今日では核燃料サイクルといえばウランについてのサイクルを意味する。…

【核燃料再処理】より

…原子炉の使用済燃料の中から核燃料物質を回収することをいい,あるいは使用済燃料再処理,または単に燃料再処理ということもある。核燃料が原子炉で使用されると,(1)核分裂生成物がしだいに蓄積してきてこれによる中性子吸収が増加し炉の運転が難しくなる,(2)核分裂生成物の蓄積や放射線損傷により核燃料の機械的性質などが変化し燃料体が損傷するおそれがある――ために,ある期間使用したあとはこれを取り出し新しい核燃料と交換する。…

※「使用済核燃料再処理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」