世界大百科事典(旧版)内の侍所別当の言及
【侍所】より
…また1129年(大治4)鳥羽天皇皇子の本仁親王家では侍始めの儀式を行い,別当と10名の衛門尉・兵衛尉級の〈侍〉が列している。79年(治承3)九条良通家には2名の侍所司(職事(しきじ))と17名の侍がおり,86年(文治2)九条兼実家では侍所別当3名,所司2名の名が知られる。このように后妃,親王,摂関級公家等の家に侍所と称する機構が設けられ,その機能は警衛を中心としたものと思われ,雑仕という下級職員もあった。…
【別当】より
…また平安後期になると侍所が設けられるようになり,その長官を別当といった。この制は鎌倉幕府に継承され,1180年(治承4)和田義盛が初代侍所別当となった。(6)院司(いんじ) 上皇または女院の院中庶務を担当する院司の上首。…
※「侍所別当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」