世界大百科事典(旧版)内の依存抑鬱の言及
【スピッツ】より
…1938年渡米。彼は乳幼児の微笑反応,8ヵ月不安に関する研究をはじめ,母親と離別した乳児の深刻な反応である依存抑鬱(よくうつ)anaclitic depressionや,施設収容児が精神・身体発達の著明な遅れを示すというホスピタリズム(施設症)などを明らかにしたほか,神経学,精神身体医学にまで及ぶ,実証的・実験行動学的理論を展開し,母子関係の成立ちを中心とした乳幼児の精神発達の研究に大きく貢献した。75歳でコロラド大学大学院の教授の職を辞したのち,63年,スイスのジュネーブに移ったが,その後もなお小児精神病の治療と研究に従事した。…
※「依存抑鬱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」