世界大百科事典(旧版)内の侵食性出血の言及
【出血】より
…出血には,血管壁が破れて出血する破綻(はたん)性出血と,血管壁からにじみ出ることによる漏出性出血とがある。破綻性出血には,外傷による外傷性出血,動脈瘤や静脈瘤などの血管壁の病気により血管壁が破れやすくなり出血する場合,悪性腫瘍や結核および胃潰瘍などで血管周囲の組織の破壊が血管壁にも及び出血する侵食性出血などがある。漏出性出血は肉眼的には血管壁の破れはないが,血管壁の細胞間の小さい孔を通して出血するもので,著しい充血や鬱血(うつけつ)により毛細血管内の充満,血圧の上昇,血管壁自身の性状変化などによって起こり,細い血管にみられるもので大出血には至らない。…
※「侵食性出血」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」