世界大百科事典(旧版)内の修身教科書の言及
【淳風美俗】より
…大日本帝国憲法により支配体制を法的に確立した支配層が,この体制を維持強化するのに好都合な臣民を育成するために,天皇の権威をもって臣民が守るべき道徳として与えたのが教育勅語であった。その内容を具体的に示した第2期国定修身教科書(1911)は,〈子が父母を敬愛するのは人情の自然で,忠孝はこれに発する。わが国は家族制度を基礎として一大家族を成し,皇室は我等の宗家である〉と忠孝一致の家族国家観を強調した。…
※「修身教科書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」