個体距離(読み)こたいきょり

世界大百科事典(旧版)内の個体距離の言及

【空間】より

…彼は,人間と人間が接触するとき,4種の距離のとり方があると主張した。密接距離(愛撫,格闘,慰め,保護の距離),個体距離(他者と恒常的に分離するための距離),社会距離(個人的でない,社会的な用件を処理する際にとられる距離),公衆距離(公的な場でとられる距離)の四つである。この4種の距離は状況によって使いわけられる。…

【プロクセミクス】より

…ヘディガーはこの距離をそれぞれ〈逃走距離〉〈防衛距離〉〈臨界距離〉と名付けた。また,1941年には,同種の個体が相互に接触(たとえばめじろ押し,相互毛づくろい,相互羽づくろいなど)を許す種とそれを許さない種があること,後者では,たとえば電線に並んだツバメやムクドリで見られるように,互いに接近を許す最低距離があることに気づいて,この距離を〈個体距離individual distance〉と呼んだ。ヘディガーのこの考えは,著書が1950年に英訳(《Wild Animals in Captivity》)されて以後英語圏にも広まり,ホールのプロクセミクスの発想を生む刺激となった。…

※「個体距離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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