偶然的存在者(読み)ぐうぜんてきそんざいしゃ

世界大百科事典(旧版)内の偶然的存在者の言及

【偶然】より

…しかし,必然が多義的であるのに応じて,偶然も多様な意味をもつ。 (1)中世のスコラ哲学では神を〈必然的存在者〉とよび,被造物を〈偶然的存在者〉とよんだ。それは,〈もっとも完全なる者〉という神の本質にはいかなる欠如もありえず,したがって〈存在しない〉ということもありえない,つまり必然的に存在せざるをえないのに対して,被造物は存在しないことも可能であり,その存在が神の意志,つまり他の存在者に依存しているからである。…

※「偶然的存在者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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