世界大百科事典(旧版)内の傾斜窯の言及
【瓦窯】より
…登窯の名称は,製陶用の窯に関して従来から陶芸家や研究者の間でそう呼ばれているもので,その構造は傾斜面に沿って下から上に向かって地表に数室を連続させた連房式となっている。これに対し,瓦や須恵器製作用の登窯は,傾斜地に設けている点では一致するが,多くが地下式または半地下式の不連続窯であることから,製陶用登窯と区別して窖窯(あながま),あるいは傾斜窯という名で呼ぶ研究者もある。 登窯には,斜面に沿って地下にトンネル状の斜坑を掘って窯体とした地下式,斜面に細長い溝を掘って窯体の大部分を地下に設け,天井部を地上に構築した半地下式,窯底を斜面上に設けて窯体全部が地上に出た地上式の三つがある。…
※「傾斜窯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」