世界大百科事典(旧版)内の僧医の言及
【医者】より
…その後,大化改新を経て律令体制が整備されると,体系的な医学教育が行われ,専門医が養成されるようになった。しかし,一般の庶民医療に従事したのは,古代・中世を通じ,もっぱら僧医であって,このなかから開業医が生まれ,さらに戦国期にいたると実証主義をとなえる臨床医が出現した。やがて江戸中期からは,すぐれた蘭方医が輩出して幕末までに医療界の主流を形成し,明治維新後に近代医事制度ができる素地となった。…
※「僧医」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」