元勲優遇の詔(読み)げんくんゆうぐうのしょう

世界大百科事典(旧版)内の元勲優遇の詔の言及

【元勲】より

…明治時代に国家の最高政策の決定や首相選任にあたった薩長両藩出身の指導的政治家。本来は明治維新ならびにそれ以後の明治国家形成に指導的役割を果たした大久保利通,木戸孝允,西郷隆盛や三条実美,岩倉具視などの公卿を指したが,元勲が一定の制度的地位をえたのは,1889年黒田清隆が首相を辞任し,あいついで伊藤博文が枢密院議長を辞任するにあたって〈元勲優遇の詔〉が出されてからである。91年山県有朋,98年松方正義がそれぞれ首相を辞任するにあたり同様の優詔をうけた。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」