元年もの(読み)がんねんもの

世界大百科事典(旧版)内の元年ものの言及

【移民】より

…労働の目的をもって自国の国境を越え他国に移り住む人migrantを指す。移り住む行為すなわち〈移住〉の代りに,移民という言葉を使うことも多い。ヨーロッパの言語では,その国の立場により〈出移民(英語emigrant,フランス語émigré)〉と〈入移民(英語immigrant,フランス語immigré)〉とに分けて使用するのが普通だが,日本ではまだ一般的ではない。〈植民〉〈殖民〉という言葉は,自国の統治権内の植民地や未開拓地に移り住むことに用いるが,19世紀までは移民との区別はそれほど明確ではない。…

【日系アメリカ人】より

… アメリカへの日本移民は,幕末の1866年(慶応2),海外渡航制限撤廃による出稼ぎ労働に始まった。集団的には1868年(明治1),当時まだ独立国であったハワイへの契約移民の一団が最初とされている(〈元年もの〉と呼ばれる)。一般に近代移民は,商品経済が農村に浸透することによって,農村共同体が破壊されるところに発生する。…

※「元年もの」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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