世界大百科事典(旧版)内の元重氏の言及
【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より
…この村請制によって,村落の指導者である地主層は,請け負った年貢などの課役の村民への配分・徴収,領主との交渉などをみずからの手で行い,これを記録する必要にせまられ,また地主としての経営を独自の計算でなさなければならなくなり,これらの能力を必須のものとする条件が生まれたのである。1574年(天正2)豊前の地主元重氏が作成した家訓の第1条には,〈わが家の管理は,将来無筆では万事うまくいかないから,親たる者は子どもが幼少のとき,きびしく手習いを教えよ。そのほか家をたもつ心がけはもちろんのこと,計算をしっかり学ばせよ〉とある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」