世界大百科事典(旧版)内の元雑劇の言及
【雑劇】より
…しかし,13,14世紀ごろ元朝治下において本格的歌劇が画期的な戯曲文学を開花させて,文学史上に〈元曲〉とたたえられると,この形態がほとんど〈雑劇〉の名を独占するにいたる。もっとも現在ではそれを〈元雑劇〉または〈元人雑劇〉と呼んで,いちおう区別する。 元雑劇は先行する風刺寸劇〈院本〉や語り物形態〈諸宮調〉を母体として生まれた,最初の満足すべき演劇形態であり,大量の脚本を残存する。…
※「元雑劇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」