世界大百科事典(旧版)内の先駆座の言及
【秋田雨雀】より
…失意の時期エスペラント,インド哲学に打ち込み,童話創作を試みつつ社会主義に傾く。20年には戯曲《国境の夜》を発表し,21年日本社会主義同盟に加入,翌年先駆座を結成。27年ソ連の革命10周年記念祭に招かれ,帰国後社会主義文化運動に尽力した。…
【プロレタリア演劇】より
…また21年には東京の下町で平沢計七による〈労働劇団〉が生まれ,これは平沢が関東大震災で虐殺される(亀戸(かめいど)事件)まで続いた。このような労働者のアマチュア劇団のほか,進歩的芸術家の集団〈種蒔(ま)き社〉や,秋田雨雀,佐々木孝丸(たかまる)らが結成した〈先駆座〉(1923)などの運動もあった。 24年,〈築地小劇場〉の発足によって日本の新劇運動の第2期が始まるのと並行するかのように,プロレタリア文芸戦線が成立,その一環として佐々木孝丸,八田元夫らの移動劇団〈トランク劇場〉が生まれ,各所の争議などの支援にも乗り込んでいった。…
※「先駆座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」