世界大百科事典(旧版)内の光悦筆和歌巻の言及
【俵屋宗達】より
… 制作年代の最もさかのぼる作品は,1602年(慶長7)福島正則が願主となって修理した厳島神社所蔵《平家納経》の願文,化城喩品,嘱累品における金銀泥による表紙および見返し絵である。これと同工の金銀泥絵の優品に数種の光悦筆和歌巻がある。蓮,鹿,竹,梅,蔦,鶴,四季草花などを下絵とする諸作で,金銀泥を華やかな広い面として使うことにより,意匠的かつ絵画的な新しい料紙装飾の創出に成功した。…
※「光悦筆和歌巻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」