世界大百科事典(旧版)内の光路程の言及
【光】より
…逆に山と谷とが重なるのはδ21=(2m+1)πのときであり,強度は0となる。光線に沿って測った長さをd,媒質の屈折率をnとするとき,ndを光路程,同一点から発した二つの光が別の径路を通って再び合するまでの光路程の差n2d2-n1d1を光路差という。位相差は光路差とδ21=(2π/λ0)(n2d2-n1d1)なる関係にある(ただし,媒質の境界などで位相の跳びがあれば,その差も含める)。…
【フェルマーの原理】より
…フェルマーの原理を基に光の直進,反射および屈折の法則が導出される。光の経路sに沿った屈折率nの積分を光路程,または光学距離optical distanceというが,これは,光がその経路を通過するのに要する時間と真空中の光速度との積に等しい。したがって,フェルマーの原理は,光は光路程が最小であるような経路を通る,すなわち,といい換えることができる。…
※「光路程」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」