世界大百科事典(旧版)内の入り鯛の言及
【自在かぎ(自在鉤)】より
…この横木は小猿のほか,チョウジ,コバシリ,コザリともよばれ,もとは単なる板きれであったが,のちに魚や扇の形に彫られたものが登場した。魚形の横木はとくに〈北向き鮒〉とか〈入り鯛〉と称し,俗に〈出鉤入り魚〉というように先端のかぎは家の入口に,魚の頭は逆に家の奥に向けるものとされた。自在かぎは火の神の依代(よりしろ)と考えられ,カギドノ,カギサマなどの敬称でよばれた。…
※「入り鯛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」