入中(読み)にゅうちゅう

世界大百科事典(旧版)内の入中の言及

【塩法】より

…とくに宋と明では北方の異民族防衛のため辺境に多数の軍隊が常駐したが,その糧秣を供給する代価として商人に塩の販売手形が支給された。宋では入中または折中,明では開中と呼ばれる。明代の開中法は,糧秣を辺境に納入した商人に倉鈔と呼ばれる手形を発行し,商人はそれを産塩地の官署に持参して,塩引と交換して塩の支給を受けた。…

【鈔法】より

…この専売方式を鈔法という。その特徴は鈔引の発売と財政に必要な物資,特に糧草(兵食馬料)の調達とを連結し,専売品の販売を望む商人を誘導して,必要な物資を必要な場所に入中(にゆうちゆう)(入納)させ,その代価の償還に鈔引を用い,政府機関の手で現物を消費地に運送して人民を役使するのを避けた点にある。宋朝は地方藩鎮の兵権を奪い,京師開封府に兵力を集中して強大な禁軍をおき,また契丹西夏に接する河北,河東,陝西の要地に大量の禁軍を配置していた。…

※「入中」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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