世界大百科事典(旧版)内の全日本自動車産業労働組合の言及
【日産争議】より
…日本資本主義の朝鮮戦争による特需経済から〈経済自立〉と高成長経済への転換期にあたって,資本家階級が課題とした問題の一つは〈職場秩序の確立〉にあったが,日産争議はこの点をめぐる労資対立を象徴する事件であった。当時,全自動車労組(全日本自動車産業労働組合。1948年3月結成)日産自動車分会は,自動車産業を平和産業として再建するために平和闘争を行うとともに,〈生産の主導権を労働者がにぎる〉ことを合言葉にして〈職場委員会〉のもとに強力な職場規制を行うなど,最強の組合として知られていた。…
※「全日本自動車産業労働組合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」