世界大百科事典(旧版)内の全物量方式の言及
【マーケット・バスケット方式】より
…マーケット・バスケット方式は,生活用品やサービスの量を生活科学の知識に基づいて積み上げる理論生計費方式の部類に属しており,有名なものとしてB.S.ラウントリーの作成した貧困線がある。なお生活用品等の積上げに際し,生活に必要なすべての品目を理論的に決定し総生活費を算出する全物量方式と飲食物費のみを栄養学の知識をもとに決定し,残りの住居費や被服費などは飲食物費から推計して総生活費を算出する半物量方式の二つの方法がある。この方法は日本において第2次大戦後,学者や労働組合によって,最低生活費や賃金要求額の根拠を算定するために利用されているが,1948年から64年までの生活保護基準の算定方法に採用されたことでも知られている(ただし,1960年以前は全物量方式,61年以降半物量方式)。…
※「全物量方式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」