世界大百科事典(旧版)内の全身毒性の言及
【毒】より
…このような場合の生体成分と毒性発現物質の結合は一過性で,障害も可逆的であることが多いが,ある特定の化学物質の結合は不可逆性のもので,生体の障害も長期間にわたり,また重大な変化を起こす場合もみられる。 化学物質による毒性発現は,生体と接触した部位に限られるものを局所毒性といい,さらにその部位から吸収されて全身に及ぶ障害を現すこと(全身毒性)があり,また特定の器官に限って障害が現れる場合(肝臓毒や腎臓毒など)は臓器毒性を現すという。その障害は,刺激,炎症,壊死や腫瘍形成などさまざまな形をとるが,同じ物質が生体に作用しても,いろいろな条件で,その毒性発現や程度は大きく左右される。…
※「全身毒性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」