世界大百科事典(旧版)内の《八つの詞華集》の言及
【サンガム文学】より
…おもに1世紀から3世紀にかけて,500名近くの詩人によってつくられた抒情詩を集大成したもので,〈サンガムSangam(宮廷文芸院)〉で編さんされたという伝説に基づいて〈サンガム文学〉と通称される。遅くとも13世紀ころまでに全体が《エットゥトハイ(八つの詞華集)》と《パットゥパーットゥ(十の詩編)》に二分され,前者は3行から31行の長さの短詩を2371編,後者は103行から782行の長詩を10編含んでいる。サンガムの作品は伝統的に,恋愛をテーマとする〈アハム(内的)〉と戦争に題材を採る〈プラム(外的)〉の二つのジャンルに分けられるが,内容的にはそのほとんど(約8割)が恋愛を描く〈アハム〉のジャンルに属している。…
※「《八つの詞華集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」