八百屋お七物(読み)やおやおしちもの

世界大百科事典(旧版)内の八百屋お七物の言及

【お七吉三物】より

…人形浄瑠璃,歌舞伎狂言の一系統。〈八百屋お七物〉ともいう。1683年(天和3)春に放火の罪で火刑に処せられた江戸本郷の八百屋の娘お七を題材にした作品の総称。…

【八百屋お七】より

…今日に伝えられるお七の紋所〈丸に封じ文〉は喜代三郎の紋が転化したもの。浄瑠璃《八百屋お七恋緋桜(こいのひざくら)》(1717),《伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)》(1773)などがあり,歌舞伎では多く曾我の世界に結びつけて脚色され,八百屋お七物の一系統を形成した。《其往昔(そのむかし)恋江戸染》(1809年3月,森田座,福森久助作)で,5世岩井半四郎がお七を演じ,浅葱麻の葉鹿の子の着付を用い,お七の形象が定着した。…

※「八百屋お七物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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