《公孫竜子》(読み)こうそんりゅうし

世界大百科事典(旧版)内の《公孫竜子》の言及

【堅白論】より

…中国,戦国期の名家,公孫竜の論理をいう。現在の《公孫竜子》によると,〈堅く,白い石〉は,手にふれて知る〈堅さ〉と目でみて知る〈白さ〉に分析でき,この二者は実在としてでなく〈石〉に内蔵され,ヒトの〈神〉によって知覚される〈石〉の属性である。1物体を2個の概念に分析して,個物の具体認識の方法を論じたことで,〈白馬非馬論〉とともに,のちに名家の二大詭弁とされた。…

【公孫竜】より

…趙(山西省)の人で,平原君の食客となったが,斉の鄒衍(すうえん)のために退けられた。その著《公孫竜子》は6編だけ残存し,〈白馬論〉〈堅白論〉はとくに有名である。白馬は白と馬の2概念であり,馬は1概念であるから,白馬は馬と同じではない,のごとく説いた。…

【白馬非馬論】より

…中国,戦国期の名家,公孫竜(こうそんりゆう)の論理をさす。現存の《公孫竜子》によると,〈白馬〉は色彩〈白い〉が形状〈馬〉の属性として一体で知覚されるが,もし視覚の色彩を実在化して形状から独立させるときは無意味な2語に分裂するとして,それを〈白馬非馬〉と表現した。中国語の本質に根ざす個物の具体認識の方法,つまり個物優先の名実論にかかわる。…

※「《公孫竜子》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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