世界大百科事典(旧版)内の六月酢の言及
【酢】より
…《本朝食鑑》が記載する中原酢の製法によると,うるちの早場米をもみのまま蒸し,それを乾燥したものを搗精(とうせい)して飯にたき,こうじ,水とともにかめに仕込み,1年ほどかかってできるというものであった。ほかに六月酢という速成品があり,これは中原酢が秋に仕込むのに対して,夏の土用中に玄米を飯にたいて仕込み,1週間ほどで酢ができるとしている。現在行われている米酢の製法は,蒸米に米こうじ(または糖化酵素)と水を加え,加熱,かくはんして糖化し,次に酵母を加えてアルコール発酵させ,発酵が終わったところでさらにアルコールを添加してアルコール濃度を調整し,種酢を加えて酢酸発酵させ,2~3ヵ月貯蔵熟成したのち製品としている。…
※「六月酢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」