世界大百科事典(旧版)内の六枝掛の言及
【社寺建築構造】より
…平行垂木のうち,間隔の密なものを繁(しげ)垂木,疎なものを疎(まばら)垂木といい,柱間に2~3本のものは大疎(おおまばら)垂木という。古い時代には,垂木は太く,間隔も大きく,また柱間によって間隔に違いがあったが,中世からはしだいに細くなり,鎌倉時代の後期に,三斗の上にきちんと6本の垂木がのる六枝掛(ろくしがけ)の方式が発生し,柱間寸法を垂木間隔を単位として定めるようになる。地垂木と飛檐垂木の出の比は,奈良時代は2:1くらいであるが,中世では3:2程度になり,しだいに飛檐の出が長くなっている(図6)。…
※「六枝掛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」