世界大百科事典(旧版)内の《六種曼荼羅略釈》の言及
【五部心観】より
…なお図中に彩色のメモがあるところから,原本は白描でなく彩色本であったことがうかがえる。《五部心観》の注釈書である《六種曼荼羅略釈》(京都青蓮院)の序文に,〈善無畏訳出の五部心観〉とあり,《金剛頂経》を探るうえで,現在流布する金剛智・不空訳(真言宗継承)と異なる天台宗請来のこの《五部心観》はきわめて重要である。また円城寺には巻初を欠く1巻(平安後期)があり,そのほか高野山西南院本,武藤家本などが知られる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」