世界大百科事典(旧版)内の共鳴現象の言及
【核反応】より
…フェルミはまた,中性子のエネルギーがとびとびのある値にほぼ等しいときには,核反応がきわめて起こりやすいことを見いだした。この現象は共鳴現象と呼ばれているが,共鳴現象が起こる理由は,これらのエネルギーでは,入射中性子と標的である原子核とが反応の途中で一体になって,準安定で複雑な複合核を形成することにある。この複合核の概念はN.H.D.ボーアによって36年に提唱されたもので,核反応理論の重要な柱の一つとなっている。…
※「共鳴現象」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」