世界大百科事典(旧版)内の兵補の言及
【太平洋戦争】より
…これは,一連の戦後補償裁判で和解が成立したはじめてのケースであるが,遺族側の日本政府を相手にした訴訟は,東京地裁で継争中である。また以上のような諸問題のほかに,インドネシアの兵補(日本軍の人員不足を補うための補助兵力として協力させられた兵士)に対する補償と未払賃金の支給問題なども残されている。 ドイツ政府(旧西ドイツと現統一ドイツ)は,ナチスによる被害者やイスラエル,連合国軍諸国に対し,91年1月までの戦後約40年間に約864億マルク(約6兆9000億円)の補償金を支払いつづけ,その額は2030年には総計約1200億マルク(約9兆6000億円)に達すると推定されている。…
※「兵補」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」