其駒揚拍子(読み)そのこまあげびょうし

世界大百科事典(旧版)内の其駒揚拍子の言及

【其駒】より

御神楽(みかぐら)に歌う神楽歌の曲名。御神楽次第の最終部に歌う神上げの歌で,現行の歌詞は〈其駒ぞ や 我に 我に草乞ふ 草は取り飼はん 水は取り 草は取り飼はん〉で,これを2回歌うが,1回目を其駒三度拍子,2回目を其駒揚拍子(あげびようし)といい,後者には人長(にんぢよう)の舞がある。この歌詞は,本来は本歌(もとうた)として〈葦駮(あしぶち)の や 森の 森の下なる 若駒率(い)て来(こ) 葦毛駮の 虎毛の駒〉があり,その末歌(すえうた)としてあったものであろうが,古くから末歌のみを用いたらしく,諸本は,ある説としてのみ〈葦駮の〉の歌をあげる。…

※「其駒揚拍子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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