具体的符合説(読み)ぐたいてきふごうせつ

世界大百科事典(旧版)内の具体的符合説の言及

【錯誤】より

… これらの錯誤のいずれが故意を阻却するかについてはいろいろな見解が主張されている。行為者の認識と現実に発生した事実との間に具体的な一致を要求する〈具体的符合説〉によれば,錯誤はつねに故意を阻却する(たとえば,A人をねらってピストルを射ったが弾丸がそれてB人を殺してしまった場合,B人に対しては過失致死罪に問われるのみである)。もっとも,最近では,同一構成要件間の客体の錯誤は故意を阻却しないと解されている。…

※「具体的符合説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む