世界大百科事典(旧版)内の典礼色の言及
【典礼】より
…その際,受難と死を通して復活の栄光に入った主の過越(すぎこし)が記念されるが,1年に1度盛大に祝う復活祭を中心に1年を周期として,キリストの生涯のおもなできごとを記念するため,福音書をはじめ新約聖書が編集され,聖書朗読を中心とすることばの典礼が行われるようになった。さらにこの聖書の朗読個所が一定化し固定してゆくにしたがって,それぞれの祝日や典礼季節に固有な色彩(典礼色)が顕著になり,典礼暦年が明らかにされ,教会暦が発達した。 典礼は,ことばとしるしによるキリストの救いの業の記念祭儀であるから,これが一定の形をとって具体化されると,成文化された典礼文や定式化された儀式ができる。…
※「典礼色」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」