世界大百科事典(旧版)内の典礼運動の言及
【典礼】より
…しかしプロテスタントの行過ぎを警戒するあまり,その誤りを正すほうに主力が注がれ,正しい提案をとり上げて典礼の基本を正すまでには至らなかった。トリエント公会議後のカトリック教会の典礼には,約400年の間大きな変化も発展もなかったが,その間に歴史的な研究と反省を基に典礼刷新の気運が典礼運動(リタージカル・ムーブメント)として盛り上がり,これが教会一致運動(エキュメニカル・ムーブメント)とあいまって,第2バチカン公会議に大きな力となったことは否定できない。この公会議は〈典礼憲章〉を発布し(1963),その中で〈典礼は教会のあらゆる活動の頂点であり,その力の源泉である〉と宣言し(10条),国語化への道を開いた(36条)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」