世界大百科事典(旧版)内の内灘試射場事件の言及
【日米安全保障条約】より
…【松井 芳郎】
[安保反対運動]
安保条約に対しては,旧条約の下でもその実施に際しさまざまな反対運動が起こった。代表的なのは基地反対闘争で,1953年に本格化する内灘試射場事件をはじめ,浅間山基地化を阻止した運動(1953)や妙義山接収計画を撤回させた運動(1955年を頂点とする),北富士演習場使用問題(1955年以降),砂川基地問題(1955年以降)などが注目された(〈軍事基地〉の項参照)。とくに59年3月,東京地裁は,砂川事件(1957)に対し,アメリカ駐留軍は憲法9条違反であり,したがってアメリカ軍をとくに厚く保護する刑事特別法は違憲・無効とし,被告に無罪の判決を下し,高まりつつあった安保条約改定反対運動に影響を与えた。…
※「内灘試射場事件」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」