世界大百科事典(旧版)内の《内科秘録》の言及
【寄生虫】より
…江戸末期の《新撰病双紙》には,蟯虫病に悩む娘と,生のマスを食べてコウセツレットウジョウチュウ(広節裂頭条虫)が肛門から出ている男の姿が描かれている。幕末の本間棗軒の《内科秘録》には〈蟲病〉として寄生虫病を詳しく扱っており,ギョウチュウ,カイチュウ,ジョウチュウについて論じている。なかでも野菜に付着しやすいカイチュウは,明治初期の日本人の57.2%,第2次大戦直後には70~80%の寄生率を示していた。…
※「《内科秘録》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」