再帰性の背理(読み)さいきせいのはいり

世界大百科事典(旧版)内の再帰性の背理の言及

【統計力学】より

… プランクの助手E.ツェルメロは,有界な力学系は有限時間内に出発状態の近傍へ必ず戻るというポアンカレの再帰定理に基づいて,一方向に進行する不可逆過程は不可能であり,最大確率状態へ向かう変化が起こるというH定理の新解釈を否定した(1896)。これを再帰性の背理と呼ぶ。ボルツマンは,H関数の値を時間に対して描いたH曲線は大多数の初期条件に対しほとんどつねに極小値付近にあり,たまに高い隆起を示すと考えていた。…

※「再帰性の背理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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