再版鏡(読み)さいはんきょう

世界大百科事典(旧版)内の再版鏡の言及

【同笵鏡】より

… 同一の原型によって複数の鋳型を作る方法が古代に存在したという説があるが,これは理論として考えたもので,実例を遺物として示すことはできない。ただし,5世紀以降の中国鏡には,既存の製品を踏み返して作った再版鏡があって,原鏡とあわせて日本に輸入したので,これも各地の古墳に分かれて出土している。この種の踏返し鏡の特徴は,原鏡よりもわずかに縮小することのほか,原鏡に型土を押し付けて鋳型を作る過程で,型ずれを生じたり,文様の鮮明さを欠くことである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」