世界大百科事典(旧版)内の冒名仮蔭の言及
【氏姓制度】より
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[氏姓制の変質]
9世紀に,摂関政により,藤原朝臣がもっとも有力となり,また桓武天皇より平朝臣,源朝臣のように,諸皇子に氏姓をあたえ,臣籍に下すことが行われ,律令的氏姓の変化が現れた。一方,戸籍制はしだいに行われなくなり,10世紀には,地方豪族で実力を蓄えたものは,有力な貴族の家人となり,その氏姓をおかし,いわゆる〈冒名仮蔭(ぼうめいかいん)〉の現象が一般化した。そのため,天下の氏姓は,源・平・藤・橘か,そうでなければ,紀,菅原,大江,小野,惟宗(これむね),清原などに集中されるようになった。…
※「冒名仮蔭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」