世界大百科事典(旧版)内の冥府の十王の言及
【閻魔】より
…閻魔が罪人を裁く裁判官としての風貌を強くおびるようになるのも中国的な着色であろう。死者の裁判官としての閻魔は,唐末から五代の時期に,死者に対する7日ごとの供養と結びついて,冥府の十王(ほかに秦広,初江,宋帝,伍官,変成,泰山府君,平等,都市,転輪)の一人となる。十王の組織は,当時の民衆的な冥府の神々を基礎にして形成されたもので,閻魔王も道教的な神々と席をならべることになるのである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」