分割楽団(読み)ぶんかつがくだん

世界大百科事典(旧版)内の分割楽団の言及

【ベネチア楽派】より

…サン・マルコ大聖堂は,いわゆるギリシア十字形に建てられていて,オルガンと聖歌隊が両袖廊にそれぞれ配置されていた。ウィラールトは,この構造を利用して,〈コーリ・スペッツァーティcori spezzati〉(分割楽団,複合唱,二重合唱)と呼ばれる書法を発展させた。コーリ・スペッツァーティでは,2群の楽団が相呼応しながら歌いかつ奏しつつ曲が進められ,最後に両楽団がいっしょになって壮大な盛上がりをみせる書法が好まれ,同時代の美術におけるベネチア派の絵画に対応する,華麗で色彩的な音楽が創り出されていった。…

※「分割楽団」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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