分離派(英国国教会)(読み)ぶんりは

世界大百科事典(旧版)内の分離派(英国国教会)の言及

【独立派】より

…イギリス,ピューリタン革命において議会派の中核となった宗教・政治党派。宗教的には,エリザベス1世治世に出現した英国国教会からの分離派(ブラウン派)に由来し,地域の教会会衆組織(コングリゲーション)の個々の自律性を主張して,全国的な教会統治機構をとる国教会と長老派のいずれにも反対した。内乱中の1643年,スコットランドとの軍事同盟締結の際に開かれたウェストミンスター宗教会議において,その立場を明らかにし,議会ことに議会軍内部に勢力を伸ばした。…

【非国教徒】より

…本来の用語法としては,エリザベス1世によって確立された英国国教会の内部にとどまりながら,その礼拝式や教会統治方式などに賛同できず,国教会への遵奉を拒んだ新教徒を〈非遵奉派nonconformist〉と呼ぶ。また国教会から離脱して別個に信徒集団を組織し,国家と教会の分離を主張した新教徒を〈分離派separatist〉,さらに,名誉革命後の寛容法の制定(1689)によって国教会の外部での宗教結社の合法性を認められた新教徒を〈国教反対者dissenter〉と呼ぶ。しかし以上のうち,とくに第1と第3の用語の区別は厳密ではなく,日本では3者の総称として,非国教徒の語が一般に用いられる。…

※「分離派(英国国教会)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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