世界大百科事典(旧版)内の《分類アイヌ語辞典》の言及
【アイヌ語】より
…一方,アイヌ地名に関しては,山田秀三が実証的な方法によって画期的な研究を行っている。辞書,語彙集の類は数多くあり,ドブロトボルスキーの前記の辞典はヨーロッパにおけるそれまでの研究の集大成として出版されているが,量的・質的に実用に耐えるものは,バチェラー《アイヌ・英・和辞典》(第4版,1938),知里真志保《分類アイヌ語辞典》(植物編1953,人間編1954,動物編1963),服部四郎編《アイヌ語方言辞典》(1964)など,数点にとどまる。【中川 裕】。…
【知里真志保】より
…金田一(きんだいち)京助の文法を出発点としながら独自のアイヌ語文法体系を構築し,またJ.バチェラーや永田方正など先人のアイヌ語,地名研究を鋭く批判した。その《分類アイヌ語辞典》(〈植物篇〉1953,〈人間篇〉1954,〈動物篇〉1963)は,アイヌ文化研究者にとって必携の書となっている。その他アイヌ民族の言語,習俗,フォークロアについて広範な研究活動を行い,1958年北海道大学文学部教授となるが,アイヌ人としての強烈な自意識を終生変わらず保ち続けた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」