世界大百科事典(旧版)内の切歯骨の言及
【頭骨】より
…軟骨性でも骨性でも無顎類の頭骨の機能は脳や感覚器の容器にすぎないのに対し,顎口類(下あごをもつ脊椎動物)のそれは,外敵や食物にかみつき,かみ切り,咀嚼(そしやく)するなど食物を積極的に取りこむ装置としての機械的機能をも備えている。それに適応して,上あご,下あごのさまざまな皮骨性要素(哺乳類では上あごの前顎骨すなわち切歯骨と上顎骨,下あごの歯骨すなわち下顎骨)がさまざまに分化した歯を備えている。また上下顎が顎関節で連結し,とくに哺乳類では下あごが上あごに対して回転するのみならず,それぞれの動物の食性に対応して,滑動そのほかいろいろな運動ができる構造になっている。…
※「切歯骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」