初号プリント(読み)しょごうぷりんと

世界大百科事典(旧版)内の初号プリントの言及

【映画】より

…次いで,それにダビング(音入れ,音付けのことであるが,俳優が声を吹き込む〈アフレコ〉や,同時録音でとった現実音や,効果音や音楽を合わせて入れる〈ミキシング〉などの作業が含まれる)等々が行われ,磁気録音のシネテープで音の編集(音編)を終えたものを光学転換optical transferして〈サウンド・トラック・ネガチブ〉(いわゆる音ネガ)ができる。そして,オールラッシュに合わせて編集されたネガ(画(え)ネガ)と音ネガを密着させて現像所(ラボ)で現像すると,最初のプリント(ゼロ号プリント)ができ上がり,さらにボリューム(画調),色の盛りぐあいなど細かい手直しを加えて,上映プリントの初号(初号プリント)ができ上がる。
[プロデューサー制度]
 製作の実権を握るのは製作者(プロデューサー)で,とくにハリウッドではプロデューサーが映画に関する全権(最終的な編集権)をもち,そのために監督の意図に反した作品がかってに作られたという例が多い。…

※「初号プリント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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