世界大百科事典(旧版)内の初期変化群の言及
【結核】より
…ツベルクリン反応は結核感染を知る検査として必要であるが,実際の感染後2ヵ月前後の潜伏期間を経て陽性となる。感染時にできた小さな二つの病変は比較的治りやすく,X線写真で石灰化した初期変化群として認められる。 結核菌の感染を受けてできた上記の小さな肺の病変は,大部分は石灰がたまって治るが,一部の人では1年後,2年後,あるいは10年以上たってから発病する。…
【小児結核】より
…原発巣内の結核菌はリンパ液の流れによって所属リンパ節に入り,そこに結核性の病変を起こす。X線写真ではリンパ節病巣だけが写ることが多いが,原発巣が大きいと両方が対になって写り,これを初期変化群と呼んでいる。リンパ節病巣だけが写るものは肺門リンパ節結核といい,小児結核のなかで最も多い。…
【肺門リンパ節結核】より
…結核菌初感染に次いで起こる肺門リンパ節腫張のこと。すなわち,結核菌が初めて生体に侵入したとき生体に特有の炎症を起こすが,これを初感染と呼び,次いで起こる所属リンパ節の病変とをあわせて初期変化群と呼ぶ。結核は90%以上が経気道感染であるため,初感染巣は肺に形成され,これに対応して肺門リンパ節の病変が起こる。…
※「初期変化群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」